使用しなくなった家電や日用品は、大きく分けて「不用品」と「不要品」に分けられます。
どちらも読み方は同じ「フヨウヒン」ですので、普段はあまり意味の違いについて意識しない方も多いでしょう。
しかし、2つの言葉の違いと処分の方法を知ることで、適切な処分の方法をとることが可能です。
そこで今回は、不用品と不要品は何が違うのか、
適切な処分の方法について紹介していきます。上手に処分先を選ぶことで処分費用を浮かせられる場合もあるので、ぜひ参考にしてください。
不用品は「使うことができなくなった物」
不用品の言葉としては「必要ではないもの」や「役に立たなくなったもの」を指します。
場合により「ジャンク品」とも呼ばれ、故障や破損などにより使うことができなくなった物を表す言葉です。
例としては以下のものが該当します。
・電源が入らなくなったPC
・音が鳴らなくなったスピーカー
・脚が壊れた椅子や机
本来の機能が損なわれ、そのまま使うことはできないので、基本的にはゴミや廃棄物の扱いです。
一部、使用できる部分を取り出して再利用できる場合もありますが、廃棄物の法律に従い自分で処理をするか、
行政の許可を受けた業者に処分を委託しなければなりません。
不要品は「使うことがなくなった物」
不用品と違い壊れているわけではありませんが、自分が使うことがなくなった物を「不要品」と言います。
あくまでも自分にとって「不要」になったものなので、他人にとっては利用価値があるものです。
・引っ越しや模様替えで置き場がなくなった家具や家電
・生活スタイルの変化などで乗らなくなった自転車
・数回使用したが今は使っていない電動工具
置く場所が無くなってしまった物以外でも、使用頻度が減り押入れにしまったままの物なども該当します。
また、ブランド品のバッグやアクセサリーであっても自分が使わないのであれば不用品と言えるでしょう。
しかし、他人にとっては明らかに価値があるものなので、リサイクルショップやフリマアプリなどで値段をつけてもらうことが可能です。
不用品の処分方法
不用品は基本的には各自治体のルールに従って処分してもらうか、不用品処理業者に依頼をして処分してもらいます。
不用品が可燃、不燃ごみや資源ごみであれば無料で処分できますが、家電や家具といった粗大ゴミの場合は有料で申し込みが必要な場合が一般的です。
また、エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(乾燥機)の4品目は家電リサイクル法という法律により粗大ゴミとして処分ができません。
家電リサイクル法の対象4品目の場合は、リサイクル料金と収集料金を支払って家電量販店や指定の引き取り場所に処分を依頼します。
どちらの場合も、処分費用を支払ったり、不用品を持ち込むための手間などがかかってしまいます。
一方で、不用品回収業者に依頼することで料金がかかりますが、処分する手間を減らすことが可能です。
粗大ごみや家電リサイクル法対象4品目や、自治体で回収できない不用品なども回収してもらうことができます。
粗大ゴミに関しては自治体に依頼した場合よりも高い処分費用となってしまいますが、処分する際の手間が減るので良し悪しといえるかもしれません。
不要品の処分方法
不要品はまだ使える物なので、リサイクルショップや中古品買取業者に買い取ってもらうことができます。
古い物であってもブランド品であったり希少価値のある物だった場合、思わぬ高額査定が付くことも。
不要品の買い取り査定は無料で行ってくれる場所が多く、出張買い取りを行っている業者もあるため手間もほとんどかかりません。
一般的な家電製品なども製造後3年から5年以内であれば、買い取ってもらえる場合が多いでしょう。
もちろん、ブランド品や家電以外の不要品についても、新しい物や使用感のない美品であれば高額で買い取ってもらえる可能性が高いです。
ただし、使用が可能な物でも、種類によっては古い製品や再利用が難しいものなどは買い取ってもらえないか査定が付かない場合もあるので注意が必要です。
また、時間や手間がかかっても良い方であればネットオークションやフリマアプリに出品する方法も存在します。
こちらは、落札してもらうことができれば自分の希望する金額以上の値段で処分ができるという利点です。
しかし、落札者や購入者が現れないといつまでも不要品を保管して置かなければいけないため、今すぐ処分したい人には不向きとなっています。
一文字の違いで大違い!両者の違いを理解して適切に処分しましょう
今回は、不用品と不要品の言葉の意味や違い、処分の方法について紹介しました。
読みは同じ「フヨウヒン」でも、実際に使用することができるかどうかという大きな違いが存在します。
まだまだ使える物であれば、不用品として処分せずに買い取ってもらうことでお得に処分ができます。
使用することが出来ない物やあまりに古い物であれば、回収業者に依頼するなど処分する方法を考える必要があります。
いらない物はしっかりと整理して、適切に処分する先を見分けることが大事になるでしょう。