「便利屋とはいえこんな小さな事を頼んでもいいのかな」
「仕事を頼んで断られることってあるの?」
何でも屋と言われることもある、日常のトラブル・お悩みを解決する仕事「便利屋」
部屋の掃除から引っ越しの手伝い、外壁の塗装などありとあらゆる仕事を依頼できます。
「自分一人の力では大変」「作業の時間をほかのことにあてたい」と便利屋の利用を検討している人も多いでしょう。
しかし、便利屋とはいえどんなことでも頼めるわけではありません。
今回は、何でも屋・便利屋でも行うことができない仕事を解説します。便利屋を利用する際の注意点とも言えるので、利用を考えている人は参考にしてください。
[何でも屋]便利屋でもできないことはある!代表的な内容を3つ紹介
何でも屋という呼ばれ方からも、どんな仕事でも対応してくれるイメージのある便利屋。
実際に、掃除や不用品の回収、終活サポートまで日常生活で発生する困りごとのほとんどは便利屋のサービスで解決可能です。
サービスの需要は高く、利用者はもちろん、サービスを提供する業者も年々増加傾向です。
そのため、サービス内容も以前よりとても充実しています。一方で、どこの業者でも「こんな依頼は引き受けられない」ということもあるのは事実です。
どこの便利屋でも引き受けられない仕事は主に以下の通りです。
・法律やモラルに反すること
・専門家じゃないとできないこと
・資格・免許が必要なこと
それぞれ詳しく解説します。
法律やモラルに反すること
何でも屋とはいえ、法律に触れることや社会一般のモラルに反することはどこの業者でも断られる可能性が高いです。
相談者の悩みを解決する仕事ではありますが、本当に何でもするという訳ではありません。
「そもそもそんなこと依頼しない」と考えるかもしれませんが、法律に触れるのか分かりづらく、
相談をしてから断られるといったケースも実際にあります。自分の依頼内容が判断しにくい場合には、まずは電話などで相談をしてみましょう。
例えば、「カップルを別れさせて欲しい」「会社の評判を下げる口コミを書いてほしい」といった内容はモラルに反する相談なので断られます。
健全な会社は法律違反はもちろん、誰かを不快にする可能性があることは行いません。
専門家じゃないとできないこと
便利屋を利用する際に、必ず頭に入れておくべきポイントとして、便利屋は「依頼する仕事の専門家ではない」ということ。
もちろん、専門性を売りにしている便利屋もありますが、多くの便利屋は専門業者と技術面で比較すると劣ることが多いと言えます。
例えば、大工なら建築のことを知り尽くしていますが、大工仕事を受ける便利屋はそこまでの知識はありません。
また、多くの便利屋が得意としているのは日常生活の困りごとを解決すること。コンサルタントやお金関連の相談など、
ビジネス関連の仕事に関しても専門家に頼んだほうが良いでしょう。
上記のことを踏まえ、便利屋を利用する最適な場面としては、
日常の困りごとに専門家を呼ぶほどじゃないけど誰かの手を借りたいという時と言えるでしょう。
資格・免許が必要なこと
上記の専門的な仕事にも通じますが、資格や免許が必須となる仕事に関しては条件を満たしている便利屋でなければ請け負えません。
依頼する側も、便利屋側も必要なことを知らず、トラブルに発展することもあるので注意が必要です。
特に、便利屋の代表的な仕事でもある下記内容は許認可を得ていないと行えません。
・不用品回収(廃棄物の収集運搬)
・不用品の買い取り
・電気・水道工事
・運転代行
・探偵
格安で仕事を請け負う業者の中には、必要な許可を取らずに仕事を請け負っているところもあります。便利屋に依頼を行う際には、必要な条件を満たしているかを必ず確認しましょう。
便利屋でもできないことがあるのに、何でも屋と呼ばれる理由
便利屋でもできないことがあるのに、「何でも屋」と呼ばれる理由は他の業種と仕事の受け方に違いがあるからです。
一般的な専門業者の場合には、業者側がサービス内容を決め、その分野に特化したサービスを提供します。
一方で、便利屋のサービス内容は依頼者側が決めるので、「何でもやる」と宣伝してお客さんを集めます。
便利屋のホームページでも、よくある相談や得意な内容を掲載してイメージをつかみやすくしているのです。
つまり、「何でもやるから何でも屋」というより、「何でも相談できる」というのが名前の由来と言えるでしょう。
実際に、日常の小さな出来事でも気軽に相談ができて、対応してくれることが便利屋の一番の強みです。
もしも、普段の生活で「困りごとが発生したけどプロを呼ぶほどではないな」といった時には、便利屋に相談することを選択肢の一つに入れておきましょう。